モデリズムのはてな

モデリズム・オリジナル企画の解説ページです。「メカトロウィーゴ」他、オリジナルロボットを作っています。

メカトロ中部の新型ロボ「てぶくろぼっと」

2023/07/30 開催のワンフェスで販売した新作です。

 

「てぶくろぼっと」

 

ある嵐の夜。

メカトロ中部から開発中の自律型小型ロボットが逃げ出した!

道に落ちていた手袋を被り、逃走を続けるロボットの行方は、、。

 

くらいの設定になっております。

手袋の中身は秘密です。

 

初回は「うすみどり」「おれんじ」「しろ」の3色5ポーズ生産。

一体1000円で販売しました。

 

それぞれ単色成型で本体と顔の2パーツ構成のレジンキットです。

 

サイズはハセガワ製メカトロメイトと比べてこんな感じ。

「ぱー」が44mmくらいです。

 

ではキットの製作法を記述します。

あくまでも一例です。

 

■ヤスリがけと洗浄

先の「パーツ例」画像にあるように、製品の量産時には離型剤が使われているのでそれを落とす必要があります。

食器用洗剤とクレンザーをつけた古歯ブラシで磨き、お湯で洗い流す、、といった作業が基本ではありますが、離型剤はなかなか頑固です。

今回はパーツ数も少なく、形状もシンプルなので、試しにスチールウールに洗剤をつけて全面を磨いた後、洗剤+歯ブラシを使って水で洗い流してみました。

 

どれだけ離型剤が落ちたかを確認する為、ポスカ(水性顔料系マーカー)で表面を塗ってみると。

 

左 / 未洗浄  右 / 洗浄後

 

これだけ差が出ました!ここまで落とせると安心感あります。

これで塗装も安心かなと。

 

次に、製品は前後合わせの型を使って量産されているので、パーティングラインと呼ばれる合わせ目や、不要なバリが出来ています。

気になる箇所だけカッターで削除してそのままでも良いのですが、綺麗に均したいという方は以下をご参照ください。

 

今回は画像の金属ヤスリ(100均で買ったダイヤモンドやすり半丸)と、タミヤの「フィニッシングペーパー細目セット」400番、600番を使いました。
あとデザインナイフ(曲線刃を別途購入すると使い勝手が良いです)。

 

① デザインナイフを立てて横にスライドさせ、大まかに段差を均します。

② 半丸ダイヤモンドヤスリの丸い方をパーツに当て、段差を均します。

③ フィニッシングペーパー400番を短冊状に切り、指の隙間をヤスリがけ。ペーパーを2つに折るとコシが出て磨きやすいです。

④ 400→600番で磨いて仕上げる。

注・顔のパーツは個体により勘合がキツめな物があります。

強くはめこむと外せなくなる恐れがあるので、予め顔パーツの輪郭を削って緩めにしておくと安心だと思います。塗装後にクラフトボンド(木工用ボンドの様なもの)や瞬間接着剤などで固定するのが良いと思います。

 

こんな感じで仕上げます。

脱力系ロボットなので、まあ疲れない程度に作業するのが良いと思います。

ヤスリがけが終わったら、再度洗剤と歯ブラシで洗浄しましょう。

 

レジンキットの洗浄、ヤスリがけに関しては他の記事でも色々書いていますので、記事一覧から見て頂けると参考になると思います。

なかなか「これで」と簡潔に言い切れず、毎回書いてる内容変わっています。

自分に合う方法をチョイスしてください。

 

■塗装

今回は部分塗装で仕上げていきます。

「うすみどり」「おれんじ」は顔部分も同色なので、両面テープを貼った割り箸にパーツを貼り付け、缶スプレーの「Mr.フィニッシングサーフェイサー1500ホワイト」で白く塗装しました。

何度か吹き重ねないと下地が透けますが、最初に隠蔽力が強い銀スプレーを1層塗ってから白を塗ると白を重ねる回数減らせるかと。

 

白が乾燥したら「ガンダムマーカー スミいれ極細タイプ」の黒で目を描きました。

 

はみ出しや失敗した部分はキャンドゥで売っていたモデラーマーカーの修正ペン(アルコール系の溶剤かなと)を尖った綿棒の先につけ、拭き取りました。

ガンダムマーカー用の修正ペンなど、アルコール系溶剤各種で落とせると思いますが、強く擦ると下地のラッカー塗料を侵すのでご注意下さい。

(パーツ裏などで試した上で塗ってください。下地がラッカー以外の水性塗料などの場合、より注意が必要です)

 

顔の断面をポスカの黒で塗ると、顔を周りに輪郭線が出来て良いです。

お好みでどうそ(「しろ」の見本はこの手法で仕上げています)。


足はラッカー塗料で筆塗りしました。

 

この後、好みで全体をラッカーの半ツヤクリアーでコートしています。

こんな感じで成型色を活かして仕上げたり、

 

好きな色に塗り替えたり、自由に遊んで頂けると嬉しいです。

口の無い顔も多いので、ペンで自由に描き込むと愛着わくと思います。

今後も時折イベント販売予定ですので、モデリズムのツイッターもチェックお願いします。

 

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© モデリズム/小林和史

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