モデリズムのはてな

モデリズム・オリジナル企画の解説ページです。「メカトロウィーゴ」他、オリジナルロボットを作っています。

メカトロピュータとは

2022年7月24日のワンダーフェスティバルに向けて

新作ロボットを作りました。

 

「メカトロピュータ」

 

 

ブラックライト照射。

目のバイザーを外してタイニーウィーゴと並べたところ。

(写真が粗くてお恥ずかしい。イベント直前で時間とれなくて。)

 

製品は単色レジンキットで「白」と「ライトグレー」の2種。

販売価格は10000円です。

透明パーツのみ3Dプリンター出力品。市販の関節を使用する可動モデルです。

(とはいえレジンキットですので、プラモや玩具の様な精度や耐久力は期待しないで下さい。きっちり仕上げるのはそれなりの労力が必要になります)

完成見本のデカールは市販品です。キットには付属しません。

 

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キットの構成や組み立て方などは下記のマニュアルをご確認下さい。

(製品にはA5 4つ折り8ページ + A5追記2ページの紙マニュアルが付属します)

 

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カラーリングは過去の自分のロボではキーカラーの様な物を考えながらデザインしましたが、今回あまり考えず仕上げてしまったので明確に「これ!」という物がありません。

CGモデリング時には面構成を把握しやすい様に多くの色を割り当てていたので下画像の左上が製作時のカラーではあります。ブロックごとに色変えて色々考えましたが、今回は左下の配色をベースに完成見本を製作しました。

 

塗り絵置いときますので皆さんも色々考えてみて下さい!

 

以下、備忘録としてメカトロピュータ製作の経緯も記しておきます。

 

~時は遡り2020年~

 

今も続いていますがこの年の2月にコロナが広まり始め、イベントだけでなく仕事の打ち合わせも急激に減っていった時期でした。

 

自分のメカトロシリーズはメーカーさんに一般販売商品も作って頂いてますが、イベントでの販売や交流が自分の中で大きな柱となっています(収入的にでは無く、メンタルというか活力的に)。

年に何度もあったそういう機会がゼロになる事でお客さんが離れてしまうかも、、と危惧していました。

ツイキャスしてみたり皆さんとのコミニュケーションを模索していましたが、コロナはどうにも収まる気配が無い。

そんな中、この時間を次に繋がる有効な物にする為にと新デザインを考え始めました。

 

最初は手帳やノートに思いつくままに落書きを。

上画像、左の物を描いたところで今回は等身の高い人型ロボにしようと決めました。

ただ、自分(モデリズム=メカトロ中部)らしさをどこかに入れないと誰がデザインした物か分からなくなると思い、一番目立つ頭部の模索を始めます。

以前デザインしたメカトロメイトの7セグメント目が気に入っていたので、それを盛り込む事でクリア出来る目処が自分の中に立ちました(下図)。

いつもはこれらの絵を元に3DCGでモデリングを始めるのですが、この時はそれすら面倒に思う程に気力が弱かったので久々にスカルピーをこねる事にしました。

 

それがこれです。

焼いてないし、油粘土でよかったのでは?と思うところで止まってますが笑。

でもこれを作った事で、等身バランスなど目指す物が自分の中で明確に見えてきました。

これを見ながら再度絵を描きました。

 

日付、かなり前でしょ?

自分内ではカッコいいぜーと思ったのですが、手足のラインに個性が無いのでもう少し練らないとなと思い、ここで作業が止まりました。

 

前の記事で書いた気軽にプラモを完成させるのにハマったというか逃避したというか。

コロナ禍で流動的な世の状況に、感情や体調やテンションを流された感があります。

 

作業を再開したのは何と1年近く後でした。

2021年4月。モデリング初日の結果がこちら。

名前は仮にB-Yとしていました。

翌日↓

見返すと製作2日でもうほぼ固まってる!笑

その後ちょこちょこ作業をした日数が20日ちょい(3Dデータの保存日で確認)。

2021年6月4日にはデザインが完成していました。

 

色どうしようかなーと考えながら遊びで作った画像。↓

 

6/1には最初のテスト出力もしています。

それを見ながらレジンキット化に向けてデザイン調整すべき点などを考えます。

 

6/9には関節の目処も立ちました。

 

1年以上前にここまで出来ていたけど、相変わらずイベント再開の目処が立たないのでまた寝かせてしまいます。

 

次に再開したのが2022年3月

ワンフェス販売を目標に今度は作業を止めないと決意し、原型用に各パーツを調整しながら3Dプリントして仕上げていきました。

結果、5月の連休明けに原型が揃い、業者さんにレジンキット量産発注。

 

そんなこんなで休まず続けていれば一昨年に出来上がってたんじゃないの?って感じではありますが、寝かせて見直した結果が今の形状でもあると思います。

 

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僕はコンセプトや設定なんかは毎回後付けです。

その時作りたい形を好きに作っています。

 

ピュータは最初にラフ絵を描き始めた時点では設定サイズを全く考えていませんでした。

作りたいバランスが決まっていくにつれ、等身高めのロボットがウィーゴなどと同じ様なサイズ(3mほど)で必要な理由って全然無さそうです。

人間と同じサイズは不可では無いけど、ご家庭に一台という物にするにはデザインが込み入ってる。

あ、じゃあこうしよう。

 

 

はい、クリアです。

 

僕が作る物はパワポでのプレゼン不可です。

基本1枚で終わります。

 

マニュアルにさらっと書いてありますが

 

「19メートル」

 

の巨大ロボという設定です。

 

でもウィーゴなどと同様自由に設定変えて遊んで頂ければと思います。

という訳で新デザイン、よろしくお願いします~。

 

■追記

キットの制作法をまとました。

こちらも御覧ください~

moderhythm.hatenablog.com

 

© モデリズム/小林和史

© Moderhythm / Kazushi Kobayashi