モデリズムのはてな

モデリズム・オリジナル企画の解説ページです。「メカトロウィーゴ」他、オリジナルロボットを作っています。

メカトロのゲームちゃん

小さな新作です。

 

「メカトロのゲームちゃん」という名前です。

あらゆるゲームソフトが遊べるスーパーゲームロボット。

ゲーム画面は背面のモニターやTVに電波をビビッと飛ばせるよ。

腕を取り外せばコントローラーになるよ。

アダプターを付ければ懐かしのカセットやMDも再生出来るぞ。

 

といった設定でちっこいロボットのキットを作りました。

今回は3Dプリンター製です。

(樹脂は RESIONE m58 を使用)

販売価格は 2000円 。

2024/02/11のワンダーフェスティバル「5-10-05 モデリズム」ブースで販売します。

 

足を前に回転させ、後ろにスライドする事でお座りポーズも可能です。

 

本体もミニカセットも好きな色で塗って遊んでください。

製品は中央の2体の様なグレー1色です。

 

キット付属のカードに製作法を記述しています。こちらにもUPしておきます。

 

以下、内容が重複しますがもう少し補足しておきます。

 

一見目立たなくても3Dプリンター出力品には細かな積層跡があるので、 400番、600番くらいのヤスリがけのあと、ラッカー系の缶サーフェイサー(クレオスの1000)を吹きました。乾燥後に積層跡など気になった箇所を800番くらいのヤスリで軽く磨いて再度サーフェイサーを吹き下地を仕上げています。

筆塗りや塗膜が厚めの塗料を使う場合はサーフェイサー無しで塗っても大丈夫かもしれません。

 

また、3Dプリント品は「水洗い厳禁」とよく言われますが、今回の樹脂はヤスリがけ後にとサッと洗うくらいなら問題無いと思います。

(数日間水に浸けたあとの経時変化も確認しましたが、脆くなるなどの変化は見られませんでした)

3Dプリント品は通常のレジンキットの様な離型剤は使われていないので、この製品は洗浄無しで塗装や接着も可能です。

素材的には柔軟性があまりなく、それ程丈夫ではありません。

折れる時はパキッといくので、キツい部分は予め削るなどして無理にはめ込まないで下さい。

関節は可動しますが、プラプラくらいの方が安心だと思います。

(破損時の接着は瞬間接着剤が良いと思います)

 

今回はクレオスやガイアノーツのラッカー系塗料で塗りました。

 

顔部分は黒を塗ったあと、ラッカーのクリアー缶スプレーでコートし、つるつるにしてからポスカで目などを塗っています。

はみ出した部分は水をつけた綿棒で拭き取りました。

(黒が艶消しだとポスカが染み込むので綺麗に拭き取るのが難しくなります)

 

ゲームカセット部にはオリジナルの柄シールを貼っています。

(キットにもゲームちゃんに貼る分のシールは付属しています)

 

コンビニ(ローソン、ファミマ)のシールプリントが綺麗かつ耐水性もあって良かったです。

L版200円。ただ、印刷時に寸法が変わる様なので、最初はシールじゃない普通のL版(30円)で印刷し、サイズ確認した上で本番印刷した方が無駄遣いせずに済むと思います。

今回自分が印刷したデータを置いておきますので、保存して自由に使って下さい。

大きい絵柄はファミコンソフトに貼って遊ぶ用です。

(ソフトメーカーによりシール部分のサイズが異なるのでオマケと考えて下さい)

 

↓こちらからデータをUPしてコンビニでプリントを。

(注・コンビニ出力用にサイズ合わせてあるので家庭用プリンター等ではサイズが合いません。家庭用プリンター用のデータも追って用意出来ればと思います)

コンビニプリントの操作時、赤文字部分をご確認下さい。

 

組み立てには小さなネジを使いますが、難しければ本体の前後を木工用ボンドやタミヤのクラフトボンドを少量付けて固定しても良いと思います。

ネジを締め過ぎると樹脂が削れてネジが効かなくなるので注意を。

ネジの加減ちょっと難しいと思います。

自己満足的に入れてる部品なので失敗しても落ち込まないでください。

 

本体の内側を塗ってしまうと噛み合わせがキツくなり、無理に合わせると破損の恐れがあります。なるべく塗らない様にしましょう。

カセットの出っ張りを削っておくと完成後も抜き差し出来ますが、紛失しやすくなるのでご注意を。

足のギミックはキツさや動かし方を何度か確認してから本体を組み立てて下さい。

 

てな感じで、前作に続きのお気軽ロボでした。

 

なるべく多くの方に作って欲しい思いから、価格を抑えたガレージキットを時折り作ってきましたが、長年参加してきたワンフェスの入場料がまた値上がり(2024冬から当日入場券4000円)、もはや気軽に「来てね」と言えない状況になりました。

今後どうしようかなと悩みつつ、自分のオリジナル商品はまた通販などもやっていきますのでTwitterなど時折り見てやって下さい。

 

 

メカトロ中部の新型ロボ「てぶくろぼっと」

2023/07/30 開催のワンフェスで販売した新作です。

 

「てぶくろぼっと」

 

ある嵐の夜。

メカトロ中部から開発中の自律型小型ロボットが逃げ出した!

道に落ちていた手袋を被り、逃走を続けるロボットの行方は、、。

 

くらいの設定になっております。

手袋の中身は秘密です。

 

初回は「うすみどり」「おれんじ」「しろ」の3色5ポーズ生産。

一体1000円で販売しました。

 

それぞれ単色成型で本体と顔の2パーツ構成のレジンキットです。

 

サイズはハセガワ製メカトロメイトと比べてこんな感じ。

「ぱー」が44mmくらいです。

 

ではキットの製作法を記述します。

あくまでも一例です。

 

■ヤスリがけと洗浄

先の「パーツ例」画像にあるように、製品の量産時には離型剤が使われているのでそれを落とす必要があります。

食器用洗剤とクレンザーをつけた古歯ブラシで磨き、お湯で洗い流す、、といった作業が基本ではありますが、離型剤はなかなか頑固です。

今回はパーツ数も少なく、形状もシンプルなので、試しにスチールウールに洗剤をつけて全面を磨いた後、洗剤+歯ブラシを使って水で洗い流してみました。

 

どれだけ離型剤が落ちたかを確認する為、ポスカ(水性顔料系マーカー)で表面を塗ってみると。

 

左 / 未洗浄  右 / 洗浄後

 

これだけ差が出ました!ここまで落とせると安心感あります。

これで塗装も安心かなと。

 

次に、製品は前後合わせの型を使って量産されているので、パーティングラインと呼ばれる合わせ目や、不要なバリが出来ています。

気になる箇所だけカッターで削除してそのままでも良いのですが、綺麗に均したいという方は以下をご参照ください。

 

今回は画像の金属ヤスリ(100均で買ったダイヤモンドやすり半丸)と、タミヤの「フィニッシングペーパー細目セット」400番、600番を使いました。
あとデザインナイフ(曲線刃を別途購入すると使い勝手が良いです)。

 

① デザインナイフを立てて横にスライドさせ、大まかに段差を均します。

② 半丸ダイヤモンドヤスリの丸い方をパーツに当て、段差を均します。

③ フィニッシングペーパー400番を短冊状に切り、指の隙間をヤスリがけ。ペーパーを2つに折るとコシが出て磨きやすいです。

④ 400→600番で磨いて仕上げる。

注・顔のパーツは個体により勘合がキツめな物があります。

強くはめこむと外せなくなる恐れがあるので、予め顔パーツの輪郭を削って緩めにしておくと安心だと思います。塗装後にクラフトボンド(木工用ボンドの様なもの)や瞬間接着剤などで固定するのが良いと思います。

 

こんな感じで仕上げます。

脱力系ロボットなので、まあ疲れない程度に作業するのが良いと思います。

ヤスリがけが終わったら、再度洗剤と歯ブラシで洗浄しましょう。

 

レジンキットの洗浄、ヤスリがけに関しては他の記事でも色々書いていますので、記事一覧から見て頂けると参考になると思います。

なかなか「これで」と簡潔に言い切れず、毎回書いてる内容変わっています。

自分に合う方法をチョイスしてください。

 

■塗装

今回は部分塗装で仕上げていきます。

「うすみどり」「おれんじ」は顔部分も同色なので、両面テープを貼った割り箸にパーツを貼り付け、缶スプレーの「Mr.フィニッシングサーフェイサー1500ホワイト」で白く塗装しました。

何度か吹き重ねないと下地が透けますが、最初に隠蔽力が強い銀スプレーを1層塗ってから白を塗ると白を重ねる回数減らせるかと。

 

白が乾燥したら「ガンダムマーカー スミいれ極細タイプ」の黒で目を描きました。

 

はみ出しや失敗した部分はキャンドゥで売っていたモデラーマーカーの修正ペン(アルコール系の溶剤かなと)を尖った綿棒の先につけ、拭き取りました。

ガンダムマーカー用の修正ペンなど、アルコール系溶剤各種で落とせると思いますが、強く擦ると下地のラッカー塗料を侵すのでご注意下さい。

(パーツ裏などで試した上で塗ってください。下地がラッカー以外の水性塗料などの場合、より注意が必要です)

 

顔の断面をポスカの黒で塗ると、顔を周りに輪郭線が出来て良いです。

お好みでどうそ(「しろ」の見本はこの手法で仕上げています)。


足はラッカー塗料で筆塗りしました。

 

この後、好みで全体をラッカーの半ツヤクリアーでコートしています。

こんな感じで成型色を活かして仕上げたり、

 

好きな色に塗り替えたり、自由に遊んで頂けると嬉しいです。

口の無い顔も多いので、ペンで自由に描き込むと愛着わくと思います。

今後も時折イベント販売予定ですので、モデリズムのツイッターもチェックお願いします。

 

* 2023/08/19 12:30 から下記サイトで限定数通販します。

 

chubu.base.shop

 

 

 

© モデリズム/小林和史

© Moderhythm / Kazushi Kobayashi

 

メカトロピュータのつくりかた

2022/07/24 ワンダーフェスティバルにて

「メカトロピュータ」のレジンキットを販売しました。

 

ピュータに関しての詳細は前回の記事をご参照下さい。

moderhythm.hatenablog.com

 

前記事に製品付属のマニュアルを掲載していますが、更に製作に関するフォローが出来ればと思い細かくポイントを記述していきます。

ざっと目を通してもらった上でマニュアル見ながら製作すれば失敗も減ると思いますのでお付き合い下さい。

 

模型は人によって使うツールも手順もマチマチです。

ここに書かれた内容は「自分はこうした」という一例であり、ベストかどうかは分かりませんが、自分の塗装見本品はこのやり方で仕上げています。

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長くなるので項目毎に目次作っておきます。

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■パーツ洗浄

*透明パーツは3Dプリント品なので、この洗浄作業は必要ありません。マニュアル別紙を参照し、ヤスリがけの後に削った粉が気になる場合は軽く水洗いする程度でご使用下さい。耐久テストとして数日間水に浸したり、直射日光下に数日放置などしましたが、割れなどは起きていません。使用レジンはこちらの物です。

 

まずレジンに付着している離型剤を落とします。

ボールに入れたパーツに「キッチンクリーナー」をプシュプシュ吹きかけます。

しばらく放置すると徐々に泡が消えていくので、そこに結構熱いなーってくらいのお湯をかけてかき混ぜます。

パーツを取り出し「ジフ」を付け歯ブラシで磨いた後ザルに。

(ボールやザルは模型専用に用意を!)


全パーツ磨き終わったら水道水で洗剤を洗い流します。

水を切って古新聞の上にでも並べてしばし乾燥させましょう。

この方法で僕はほぼ大丈夫でしたが、フル塗装品の足首だけマスキングテープに塗装面持っていかれました。

洗浄が足りなかったのかもしれません。

(一番確実なのはパーツ全面に軽くヤスリがけする事ですが大変!)

 

■ゲート処理

レジンキットガレージキット)には一般的にゲートと呼ばれる、型に樹脂を流し込む際に出来る不要な部分があります。これを除去していきます。

 

太ももパーツを例にすると(上に位置している物が製品の状態)

① まず大まかにニッパーでカットし

② カッターで整える。画像の「アートナイフプロ 曲線刃」がオススメです。

③ 400番くらいのヤスリで平滑になる様に磨く。当て木のある固い物を使うと良いです。画像は「タイラー400番」

④ 求める仕上がり具合にもよりますが、更に「600」や「800」番のヤスリで磨くと傷が目立たなくなります。画像は「神ヤス10mm 800番」

 

こちらのパーツはより多くのゲートで繋がっています。

各画像の下段を参考に不要部分を除去して下さい。


マニュアルにあるパーツNO.31は不要なゲートが多めです。右の形になる様に除去して下さい。(頑張って~!)


こちらも各所ゲート処理を。

 

下段画像の手首と太もも付け根パーツは画像左の状態を参考に仕上げて下さい。

 

■ポリキャップ使用部の組み立て

足首付け根のパーツは市販のポリキャップを挟みます。

ガンプラなど作ってる方は余ってる3mm径の物が流用出来るかもです。

ここではWAVEさんの PC-03を使用。

 

この足首付け根パーツは瞬間接着剤を使って左右の貼り合わせが必要です。

① 余分なポリキャップの軸はニッパー等でカット。

② ズレが出ない様に指で押さえつつ普通の瞬着を隙間に少量流し込み、はみ出した接着剤は硬化後ヤスリがけで整える。ゼリー状を使う場合は予め片面に塗って貼り合わせて下さい。

③ ポリキャップがゆるい場合はポリキャップとレジンの隙間に極少量の瞬着をちょんと置き、

④ 隙間に流れる様にポリキャップをグリグリ動かして下さい。これで渋みが調整出来ます。(硬化後もまだ緩ければ再度同様に。ポリキャップとレジンは接着出来ない事を利用してレジン部の穴を狭くする訳です)


■市販関節の組み込み

マニュアルに掲載している様に、このキットにはイエローサブマリンさんの「関節技」を2種使用します。

ディスクジョイント製品には軸の太さが 2.9mm とありますが、自分が使用しているWAVEさんのピンバイスの2.9mmを使うと少し緩くなる印象です。

その為 2.8mm のドリル刃を用意して頂いた方が良いかなと思います。

 

上のWAVE製ではなく、通常のピンバイスに使用するドリル刃は通販店だとモノタロウ(2.85mmというサイズも売っています)などが買いやすいと思います。

レジンは柔らかいので刃の材質に拘らず安い物を選んで大丈夫かと。

(あまり安い物だとドリル径が適当かもしれません)

 

2.8mmだとかなりキツイのですが、マニュアルで軸を短めにカットする様に指定している箇所なんかは丁度いいかもです。ドリル刃を微妙に傾けてグリグリする事で無理やり穴を少し大きくする事も可能かと。

無理に差し込むと抜けなくなりかねないので注意して下さい。

(二度と外さないのであれば多少強引に押し込むのもアリです笑)

 

首、手首、胴体に使う球体ジョイントの軸は2mmです。

こちらのピンバイスは100均一でも購入可能。

 

この関節技、一番小さいサイズのみキャップ部分が少しゆるく、遊んでいると外れてくる事が多いです。

それを回避する為に、極微量の瞬間接着剤を使用して固定するのがオススメです。

但し、可動部に瞬着が流れ込むと動かなくなるので注意!

 

■腕の組み立て

下腕は手首側を2mm、肘側を2.8mmで穴を開けます。

マニュアルにある軸の長さ指定を参考に。

厳密で無くても大丈夫です。

 

手首は球体ジョイント。

肘はディスクジョイント。

ダブルジョイントタイプを選んで下さい!)

 

肩部分は以下の手順で組むのがオススメです。

まずパーツ番号22に31を瞬着で接着。

完全乾燥した後にガイド穴からずれない様に気をつけつつピンバイスで開口。

ジョイントが干渉する時は、ジョイント自体を荒目のヤスリで削ったり、

肩アーマーが付く軸を少しスライスして短くしたりで調整して下さい。

 

特に塗装してから組む場合は色んな所が塗膜で太りがちです。

予め仮組みして少し余裕をもたせておくと安心です。

 

肩のジョイントは奥までギュッと押し込んで下さい。

アーマー(パーツ番号15,16)の左右を間違えない様に気をつけつつ。

先に組んだ下腕を上腕に取り付けます。

 

レジンに開けた穴が緩い場合は、パーツの入っていたビニール袋を四角くカットし、軸と穴の隙間に挟んで押し込むと良いです。

 

肩付け根パーツは貫通しない様に気をつけつつ2.8mmで開口。

腕はこれで完成です。

 

■足の組み立て

まず足首。


ここではマニュアル記載より強度が増す手法を記述します。

 

ジョイントを組む前に2mmの穴を開けます。

ジョイントのキャップパーツを使わずに組み立て、先程の穴をガイドにかかとパーツに開口。貫通しない程度の適当な深さで。

 

そこに2mmのアルミ線を差し、適当な長さでカット。

つま先パーツにあるガイド穴位置に2mm開口。

靴パーツ前後を接着。

こうすると靴とジョイントが抜けなくなって遊びやすいと思います。

(ここも必要に応じてジョイントの厚みを削って下さい)

 

余談ですが、丸く巻かれて売られているアルミ線(100均でも購入可能)を使う際は、

こうすると矯正出来ます。

 

太ももパーツにもガイド穴ありますが、フレームパーツを組んだままの方が開口しやすいです。

スネパーツは上下から開口。

 

膝アーマーは上から被せます。

ここも塗膜で狭くなりがちなので、予めスネ側面の平面をヤスリがけしてクリアランス確保するのも良いかと。

膝関節はダブルジョイントです!お間違えなく!

(僕は何度も間違って関節組んでます)

 

太もも付け根は球体ジョイントの一番大きいやつ。

軸が4mm径ですが予め受けの穴が開いています。

軸を短くカットして使いますが、ここもビニール袋挟んで渋み調整した方が良いと思います。

最初キツくても、レジンの受け部はどうしても緩くなってきます。

 

足首付け根ジョイントは、レジンの軸にレジンの受けなので確実に緩くなります。

ここは接着推奨です。ポージングにはあまり影響無いと思います。

 

■胴体の組み立て

パーツ8と9は組んだまま開口が楽です。

後は指定のジョイントを挟むだけなので難しい箇所は無いかと。

 

必要な材料を絞りたかったので首は球体ジョイントを使う様マニュアルに書きましたが、WAVEさんの物などボールジョイントがあればそちらを使った方が好みの角度に調整しやすいです。

球が3mm、軸が2mm径くらいの物なら何でもOKです。

 

WAVEの物を使う場合、首側からこれくらい浮かせた位置になる様に開口して下さい。

軸付け根まで差し込むと可動範囲が狭くなるので。

軸が緩い場合は瞬着を少し付けてキツくなる様に。

 

肩関節の組み込み。

ここは軸の向き(長短)と受けパーツに彫刻された1~4個の穴をよく確認して組み立てて下さい。

ここも是非ビニール袋の切れ端を挟み込んで。

 

肩基部のジョイントを組んだら胴体にはめ込みます。

ここに接着剤を使ってもいいけど、僕は使っていません。

 

浮き輪の様な首パーツの突起周辺に瞬着を少し付け、上から肩基部パーツを上手くはめ込みます。

最初は接着剤無しで練習して下さい。

(僕は普通の瞬着を使いましたが、硬化まで少し猶予があるゼリー状やエポキシ接着剤を使うと安全です)

 

腕が付きました。

 

足付け根もビニール袋挟んでキツめに。

 

この股関節、足首、肩付け根を適度にキツくしておくとポーズ付けがしやすいので是非。

 

■完成です!

 

今回組み上げには5時間くらいかかりました。

ヤスリがけしなければ大分短縮出来ると思います。

その後上の画像の様にスミ入れ、目だけ蛍光塗料(作例はガイアノーツのエナメル塗料使用)で塗装(ブラックライトで光ります)。

透明パーツに関しては追記のマニュアルに加工手順を書いたのでそちらを見て下さい。

 

無色の透明パーツもブラックライトで光ります。

 

というわけで大変長い記事になりましたが、少しでも参考になれば幸いです。

近年販売した自身のレジンキットは作りやすさを優先してデザインしていましたが、今回は「今作りたい形を作る」を優先してデザインしたので、模型に慣れていない方にはちょっと難しく感じるかもしれません。

 

フル塗装するのも大変だと思いますので、まずは白、グレーのままでいいので組んでもらえると嬉しいです。

その上でワンポイントだけ塗ってみる、という楽しみ方も良いと思います。

僕もこのグレーと白だけの見本、結構好きですし。

 

 

© モデリズム/小林和史

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メカトロピュータとは

2022年7月24日のワンダーフェスティバルに向けて

新作ロボットを作りました。

 

「メカトロピュータ」

 

 

ブラックライト照射。

目のバイザーを外してタイニーウィーゴと並べたところ。

(写真が粗くてお恥ずかしい。イベント直前で時間とれなくて。)

 

製品は単色レジンキットで「白」と「ライトグレー」の2種。

販売価格は10000円です。

透明パーツのみ3Dプリンター出力品。市販の関節を使用する可動モデルです。

(とはいえレジンキットですので、プラモや玩具の様な精度や耐久力は期待しないで下さい。きっちり仕上げるのはそれなりの労力が必要になります)

完成見本のデカールは市販品です。キットには付属しません。

 

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キットの構成や組み立て方などは下記のマニュアルをご確認下さい。

(製品にはA5 4つ折り8ページ + A5追記2ページの紙マニュアルが付属します)

 

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カラーリングは過去の自分のロボではキーカラーの様な物を考えながらデザインしましたが、今回あまり考えず仕上げてしまったので明確に「これ!」という物がありません。

CGモデリング時には面構成を把握しやすい様に多くの色を割り当てていたので下画像の左上が製作時のカラーではあります。ブロックごとに色変えて色々考えましたが、今回は左下の配色をベースに完成見本を製作しました。

 

塗り絵置いときますので皆さんも色々考えてみて下さい!

 

以下、備忘録としてメカトロピュータ製作の経緯も記しておきます。

 

~時は遡り2020年~

 

今も続いていますがこの年の2月にコロナが広まり始め、イベントだけでなく仕事の打ち合わせも急激に減っていった時期でした。

 

自分のメカトロシリーズはメーカーさんに一般販売商品も作って頂いてますが、イベントでの販売や交流が自分の中で大きな柱となっています(収入的にでは無く、メンタルというか活力的に)。

年に何度もあったそういう機会がゼロになる事でお客さんが離れてしまうかも、、と危惧していました。

ツイキャスしてみたり皆さんとのコミニュケーションを模索していましたが、コロナはどうにも収まる気配が無い。

そんな中、この時間を次に繋がる有効な物にする為にと新デザインを考え始めました。

 

最初は手帳やノートに思いつくままに落書きを。

上画像、左の物を描いたところで今回は等身の高い人型ロボにしようと決めました。

ただ、自分(モデリズム=メカトロ中部)らしさをどこかに入れないと誰がデザインした物か分からなくなると思い、一番目立つ頭部の模索を始めます。

以前デザインしたメカトロメイトの7セグメント目が気に入っていたので、それを盛り込む事でクリア出来る目処が自分の中に立ちました(下図)。

いつもはこれらの絵を元に3DCGでモデリングを始めるのですが、この時はそれすら面倒に思う程に気力が弱かったので久々にスカルピーをこねる事にしました。

 

それがこれです。

焼いてないし、油粘土でよかったのでは?と思うところで止まってますが笑。

でもこれを作った事で、等身バランスなど目指す物が自分の中で明確に見えてきました。

これを見ながら再度絵を描きました。

 

日付、かなり前でしょ?

自分内ではカッコいいぜーと思ったのですが、手足のラインに個性が無いのでもう少し練らないとなと思い、ここで作業が止まりました。

 

前の記事で書いた気軽にプラモを完成させるのにハマったというか逃避したというか。

コロナ禍で流動的な世の状況に、感情や体調やテンションを流された感があります。

 

作業を再開したのは何と1年近く後でした。

2021年4月。モデリング初日の結果がこちら。

名前は仮にB-Yとしていました。

翌日↓

見返すと製作2日でもうほぼ固まってる!笑

その後ちょこちょこ作業をした日数が20日ちょい(3Dデータの保存日で確認)。

2021年6月4日にはデザインが完成していました。

 

色どうしようかなーと考えながら遊びで作った画像。↓

 

6/1には最初のテスト出力もしています。

それを見ながらレジンキット化に向けてデザイン調整すべき点などを考えます。

 

6/9には関節の目処も立ちました。

 

1年以上前にここまで出来ていたけど、相変わらずイベント再開の目処が立たないのでまた寝かせてしまいます。

 

次に再開したのが2022年3月

ワンフェス販売を目標に今度は作業を止めないと決意し、原型用に各パーツを調整しながら3Dプリントして仕上げていきました。

結果、5月の連休明けに原型が揃い、業者さんにレジンキット量産発注。

 

そんなこんなで休まず続けていれば一昨年に出来上がってたんじゃないの?って感じではありますが、寝かせて見直した結果が今の形状でもあると思います。

 

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僕はコンセプトや設定なんかは毎回後付けです。

その時作りたい形を好きに作っています。

 

ピュータは最初にラフ絵を描き始めた時点では設定サイズを全く考えていませんでした。

作りたいバランスが決まっていくにつれ、等身高めのロボットがウィーゴなどと同じ様なサイズ(3mほど)で必要な理由って全然無さそうです。

人間と同じサイズは不可では無いけど、ご家庭に一台という物にするにはデザインが込み入ってる。

あ、じゃあこうしよう。

 

 

はい、クリアです。

 

僕が作る物はパワポでのプレゼン不可です。

基本1枚で終わります。

 

マニュアルにさらっと書いてありますが

 

「19メートル」

 

の巨大ロボという設定です。

 

でもウィーゴなどと同様自由に設定変えて遊んで頂ければと思います。

という訳で新デザイン、よろしくお願いします~。

 

■追記

キットの制作法をまとました。

こちらも御覧ください~

moderhythm.hatenablog.com

 

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番外編/時短プラモ「オリジンガンダムを作る」

 

・はじめに

このブログは「メカトロウィーゴ」など モデリズムの創作物に関する記事を書く場所なんですが、 今回は番外編としてガンプラを作ってみました。

  

プラモデルは基本的に枠状の「ランナー」と呼ばれている枠に「パーツ」が配置されていて、それをニッパーで切り離して組み立てる物です。

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パーツを切り離すと「ゲート跡」と呼ばれる切断面が現れます。

これをヤスリで磨いて平滑にします。パーツが多い程時間もかかる面倒な作業です。

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パーツ分割の都合で、設定には無い「合わせ目」が出来る箇所もあります。

こういった箇所を消すには、接着剤でパーツを貼り合わせ、乾燥後にヤスリで磨いて平滑にする必要があります。これまたとても面倒です。

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僕は小5くらいからずっとプラモ作っています。模型誌に掲載されていた作品に憧れ、次第に色々な技法を習得してきましたが、いつの間にかこれらの作業は模型を作る上で「必然」となっていました。自分の中で。

  

でもね、とにかく時間がかかる。

まずプラモを仮の状態で組み立ててみる(仮組みという)。各所の確認をした上で一度分解し、接着出来る部分があれば接着する。ゲート跡の処理、合わせ目消しをする。パーツを洗う。沢山あるパーツに持ち手(塗装時に持つ部分)を付ける。そしてようやく塗装をする。

たまーの休みに「プラモ作るか」と思っても、一日でパーツを磨き終えるのは結構大変。ウィーゴなんかは何とか出来るけど、ガンプラだと僕は1日じゃ基本的に無理です。すると「続きはまた今度、、」となり

 

箱を閉じる→積む→何年も年を越す

 

となったプラモが一体幾つあるのやら。

振り返ってみると昨年趣味で完成したプラモ(ウィーゴ関連以外)あったっけ?

一昨年は?その前は?え、1年に幾つプラモ買ってるの?

ごめんなさい!(気絶)

 

何年も前からハッキリと気づいていました。

「いつか作る」なんて時間は永久にやって来ないと。

でも今現在割ける時間は限られている。

じゃあ作り方を変えてみよう。

 

ガンプラの場合、僕は真剣に挑んでいた過去があるので、やっぱり個性の出る塗装はしたい。

じゃあ時間のかかる

ヤスリがけを思い切ってやめてみよう。

ランナーのまま塗装して、パーツを切り離して組み上げるのなら、相当早く作れるのではと。

実は小学生の頃に作ったガンプラはこの方法だったんだけど、今は昔よりプラモの出来が格段に良いし、色々誤魔化しの技術もあるから意外と見られる仕上がりになるかもしれない。

 

という訳でモデリズムの時短プラモスタートです。(前置き長っ!)

 

・いきなり塗る(1日目)

今回作るプラモは1/144のオリジンガンダム。君に決めた!

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まずは白部分をガイアノーツの「ウォームホワイト」で塗装。ランナーに付いたままエアブラシで一気に。 ゲート後やパーティングラインをどうするかは組みながら考える作戦です 

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他の色はガイアノーツのメカトロウィーゴカラーを使用。 黄色は「れもん」 赤は「らいとおれんじ」で。  塗ってる時間より乾燥待ちの方が長い。

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 青は「みずいろ」。関節等のフレームにはウィーゴカラーの「あっしゅ」(画像のラベルは市販品と違います)。武器やランドセルはバーチャロンカラーの「マーズライトグレー」。

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製作を思い立った日の午後から順々に塗り始め、一通り塗り終わったのが5時間後でした。塗り始めて気付いたんですが、こちらの画像右側の様に予めランナーのゲートを最小限にカットしとけば良かったなと。次からそうします。

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塗り終わったら一晩しっかり乾燥させます。

 

・組み立てる(2日目)

よく切れるニッパーと新品の刃を付けたカッターを用意して、ゲート跡がなるべく残らない様にランナーからパーツを切り離します。 

パーツ切り出す際はまず余裕持ってランナーを多めにカット。それからパーツの際を切る様にしないと、高確率で塗面を痛めます。痛めました。

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このプラモはパーツの合いがタイトなので(製品精度が高いので本来良い事です)塗膜の厚みが悪さして綺麗にハマらない部位も幾つかありました。組む際に「キツイかも」と感じたら無理をせず、組み立てピンに付いた塗料をカッターなどで削ぎ落しましょう。

 

一度組み立てたパーツを分解する際にはパーツオープナーを強くお勧めします。

 

カッターの刃などでこじ開けがちですが、間違いなくパーツが傷付いたり変形したりします。刃の厚みと幅があるこの道具を使うと、少ない力でパーツをあまり傷付けずに分解出来ます。定価380円+税。


オデコのひさしのゲート跡は、どうしても気になったのでヤスリをかけました。顔はどうしても目が止まりますからね。

アンテナに製品安全状付いてる余分な突起もカットしてヤスリがけ。

オデコ部分と合わせて再塗装しました。

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股間のV字モールドは塗り分けが必要だったので、マスキングしてエアブラシ塗装します。目の周りの黒は、はみ出しても専用シンナーで拭き取れるエナメル塗料で。黒だとコントラスト強くなり過ぎるのでジャーマングレーで。 

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鼻部分の逆V字モールドや頭側面の黒穴もエナメルで。側面はモールドが浅い部分があるので、出来るだけ四角く見える様に綿棒や筆で形を整えつつ、最後にシンナーを微量含ませたフィニッシュマスターで綺麗に拭き取ります(綿棒より格段に使い勝手が良いので、ここぞという時に使っています)。 

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ここでちょっと寄り道。

セガワのフィニッシュシート の白に各色を塗り、短冊状にカットして切り離したゲート部分に貼ったらどうだろうと試す。 んーー。 思ったより好みじゃ無かったのでボツ!ディティール多いキットで、もっとコントラスト強い色なら、濃いグレーなどにして貼ると良いかも。いずれ使う機会があればやってみます。

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一旦出来た感あるのでパチリ。 キットの箱開けて昨日塗装に5時間。今日は組み立てと細部塗りに7時間の週末塗装プラモ。思ったより満足度高い。これで完成でもいいな。

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・スミ入れする(3日目)

 昨日までの状態もトイっぽくてよかったのですが、今回は自分が真面目に作ってた頃のガンプラに近い雰囲気の物に、時短製作法でどれくらい近づけられるかという実験でもあるので作業を続けます。 

 

スミ入れには油絵具を使います。混色して好みのウォームグレーを作り、無臭ペトロールで薄めながら墨入れします。

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プラモデルにエナメル塗料を使ってスミ入れをするとシンナーの成分でプラが割れる事がありますが、僕は1992年くらいからこの手法で作り続けていて、一度も割れた事が無いのでかなり安全だと思います。

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フレーム部分や武器にはちょい暗く混色してスミ入れ。

1時間半かけて全体にスミ入れをしたら、最初にやった物が割と乾いていたので、ティッシュの乾拭きで余分なはみ出しを拭いました。油絵具は乾燥が激遅いので、 塗面が艶ありなら綿棒やティッシュにペトロールを付けなくても綺麗に取れます。凹みまで拭き取る恐れがある場合はもっと乾燥させてから。翌日でも乾拭きで大丈夫。

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ここまで墨入れ〜乾拭きで2時間でした。

 

面倒で後回しにしてたゲート跡のリタッチをしました。 パレットに塗料を爪楊枝で2滴くらい落とし、リターダー(オレンジ蓋)をちょんと落として攪拌。乾燥を遅くした塗料を薄く塗ればボテっとなりません。

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まあゲート跡は分かるんだけど、ちょっと離れたらもう老眼には見えないのだ。

この作業に1時間半。 

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次にデカールを貼ります。完全に好みで自由に。

ハイキューパーツさんのライトグレーの物をメインにちまちま貼りました。1/100用しか手元に無かったので、文字が読めない小さめの物を選びつつ。僕は極力読める文字サイズの物はガンプラに使いません。数字系以外は。

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考える時間が圧倒的に長く3時間かかりました。デカールは水分が飛ぶまでしっかり乾燥させます。一晩放置。

 

あ、肩のマーキングはキット付属のシールを使用しました。デカールより厚みがあるので段差が目立つ為迷ったのですが。手元に代替えデカール無かったので。

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・クリアコート&組み上げ(4日目)

  ガイアノーツのフラットクリアーを使い、エアブラシでデカールのコートと艶の調整をしました。完全な艶消しより微妙に艶が残る感が好みでこれを使っています。

薄吹きで2回くらい吹いて乾燥。 作業時間は1時間くらい。

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乾燥させてる間に、忘れていたノズルとバズーカ中をメタルカラーのアイアンで筆塗りしました。メタルカラーは塗りやすいし、軽く磨くと金属感出て最高ですが、手など汚れやすいので注意。僕も今回塗装面触って汚してしまいました(艶消し面は要注意です)。

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あとは組み上げて完成!

 

・できました

 

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このプラモの出来がめちゃくちゃ良いとはいえ、

想像してたより見れる!!

かっこいいー!!

 

よく見ればゲート跡分かりますし、綺麗に処理した方がそりゃ見栄えいいですよ。作業上の苦労は報われますから。

でも トータル約20時間 の作業でこれが出来るなら、僕にとって超有効な製作法です。デカ―ル貼らなければ2日でも出来そうかな。いいぞ!

 

ちなみに2016年に模型誌作例様に、まじめに丁寧に時間かけて作った1/100のオリジンガンダムがこちら。

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印象変わんないって言われると複雑な気分になるけど(笑)。

時間対効果としては今回の手法、圧勝じゃないかと。

 

老眼になってから丁寧な細かい作業が本当にキツくて、実はこの1/100作ってる時に

「あ、もう自分が真剣に作るガンプラ、これが最後だな」

って感じていました。

でも家にストック沢山あるし、新製品出たら買ってるし、どうすんだよこれと思いつつ、何か別の製作法を確立したいなと常々考えていて。

自分の作風を変えずに時間をかけない製作法、その中の一つが今回の手法でした。

 

やってみて気づいた事があります。

最初の塗装の所でも書きましたが、

 

◆予めゲートを最小限にカットしておく。

リタッチする箇所が減るので楽になります。エアブラシ吹きやすくもなる。

 

◆単色の武器は予め組んで、面倒じゃなければ合わせ目消してから塗るのが良。

ズバッと一直線に合わせ目が入る物は、見栄えが大きく変わるのでやった方が良かったなと思いました。それほどパーツ多く無いし、組んだ後は砲身に棒差して塗れるから手間が増える感もあまり無いなと。

 

といった感じで、改善点を盛り込みつつこの技法を自分の中で確立させたいので、近日もう一体11/144のガンプラ作ってみます。

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その後1/100に移行予定。大きい模型にはもう一段試したい技法があります。

作業時にはツイッターで #時短プラモ のハッシュタグをつけてツイートしますので、チェックしてみて下さい。そんな頻繁には作れませんが。

 

あ、ガンプラもいいけどウィーゴもね!

ウィーゴはこの技法でもいいですが、パーツ切り離してヤスリがけしてもそんなに時間かからないので従来の方法でも。

というか、僕は基本成形色のままで、ポスカのちょい塗りが大半です。遊びやすいし!

この「モデリズムのはてな」にはウィーゴやチャンクなど、僕のロボットを色んな技法で塗った記事がありますので、目次から是非チェックしてみて下さい。

 

 

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追記

ガンダムmkⅡを作る

 立て続けにもう一体作りました。

ネタはガンダムmk2。194番の「リバイブ」版です。

(↑近年カッコよく作り直された版、と思って頂ければ)

 

前回の経験を活かして合わせ目が目立つ武器パーツは予め接着しました。

その他、例えば下腕なんかは片面だけ切り離し、組み付けた状態にして塗ってみる事に。下腕以外にもスネ側面カバー、肩、アンクルガードも片面だけ切り離して組みたて(後で外すので奥まではめ込まない方が吉)。他、保持出来る最低限までゲートをカットして減らしてます。 その際、ちょっと気になるゲート跡は軽くペーパーかけてみました。 フレームパーツも同様に。

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頭は目立ちそうなので予め切り離してゲート処理しました。合わせ目は面倒なので消しません。 ツノはオリジンガンダム同様に安全上付いてる突起を切除してヤスリがけ。もっとシャープに、とかはやりません。疲れる事はしないのが俺のジャスティス。ここまで1時間半。

 

今回本体のブルーと黒に初めて純正ガンダムカラーを使ってみました。

その他の色も全部いわゆる瓶生のまま。作業時間2時間10分くらいで全パーツ塗り終わり。

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目の周りの黒を塗りつつ2時間くらいで組み上げ。 

更に2時間かけてスミ入れ。今回使ったクレオスの色が半ツヤの為、スミ入れの際にはみ出した部分が落ちなくなるのを恐れ、一気に拭き取りまで。

ゲート跡のレタッチを30分。 その後キットの「03」シールを貼る。水を付けてから貼ると位置調整出来て良いです。他、市販デカール貼りを2時間半。

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しっかりデカールを乾燥させた後フラットクリアーでデカールコート。持ち手付ける準備含めて1時間半くらい。 

乾燥後、武器のスミ入れと最終組み上げなどに1時間。

と、駆け足ですが今回は箱を開けてからトータルで16時間でした。

 

・mk2完成

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オリジンガンダム同様、両手に武器を持たせているのは、気になる手首の造型が見えなくなるからです。バズーカってあんまカッコよく持てないので本当は持たせたくないんだけど。

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目やセンサー類はキットのシール。キラッとしてカッコいいです。以前はこういうシールは使わなかったんですが、効果的に使われている作品をツイッターで見て良いな~と。勉強になります!

シールの周囲の面をエナメル塗料のジャーマングレーや黒などの濃い色を塗っておくと馴染みが良くなると思います(締まって見える)。

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背面は味気ないですね。ノズル内側赤くすれば良かった。これも好みで昔から避けてた部分なのですが次は塗ってみよう。

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我が最愛のカミーユ最初の乗機、黒いガンダム3号機を人生初完成出来ました。

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先日のオリジンガンダムとの対比。

色味全然違う 笑。

ちなみにオリジンの赤部分と、mk2の黄色部分は同じ色です。面白いでしょ。

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ではでは。

模型は時に真剣に。時にお気楽に。

自分が楽しめる作り方で~。

 

 

メカトロTP レジンキットのつくりかた

メカトロ中部の新しいロボット

「メカトロTP」(ティーピー)です。

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2019夏ワンフェス直前に思いつき、

CGモデリング→出力→塗装まで3日で仕上げたロボット。

 

これを量産出来るよう各所形状を見直し、2019/11/16のデザインフェスタで販売しました。

レジンキットの価格は4000円です。

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元々最初の販売は通販で考えていたので、近日アナウンスも出来ると思います。

 

キット内容は

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・3色のレジンパーツが16個

・組立に使うネオジム磁石が12個

(製品ではレジンパーツの袋に封入)

・2つ折り4面カラーの組立説明書。

・パッケージ絵(実はシールです!)

 

説明書では

・レジンパーツの洗浄方法

・使用工具の一例

を掲載していますが、ここではもう少し細かく説明していきます。

細かく書くことで記事が長くなり、かえって難しく見えてしまう弊害もあるのですが、、、(苦笑)。

 

・レジンパーツの洗浄

レジンキットは量産時に「離型剤」と呼ばれる油の様な物が使われています。

その為触ると少し油分を感じますし、塗料や接着剤を弾いてしまいます。

 

この離形剤を落とす為には専用のクリーナーや色々な方法があるのですが、ここでは比較的身近な物を使います。

 

100均で安いボールなどを用意し(*食用には使わないこと)油がよく落ちそうなキッチンクリーナーを全面にかけます。

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5分くらいおいてから、熱々のお湯を注いで5分くらい放置。

掃除洗濯もお湯を使う方が油汚れ落ちますしね。

(時間に関しては何となくで、あまり根拠はありません。)

 

パーツを取り出し、台所用クレンザーを不要になった歯ブラシなどにつけゴシゴシと。

最後に綺麗にお湯ですすいで下さい。

これで離型剤は落ちている、といいな!

(離型剤、しつこいんです)

 

・パーツの切り出しと仕上げ

まずニッパーでおおまかに不要な部分をカットします。

(例・リスト④のパーツ)

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 説明書で不要な箇所は図示していますが、パーツをぐるりと見回した際に、明らかに変なところに突起があれば、大体それが不要な部分です。

カッターだけでもそれほど苦労無く作業できますが、ニッパーがあるとより楽です。

 

その後カッターで丁寧に表面をこそぎ取り、ヤスリ面を整えると綺麗に仕上がります。

おすすめはWAVEさんの「ヤスリスティック」シリーズですが、模型店など近くにない場合は100均のネイル用品コーナーでそれっぽいものを買って試してみて下さい。

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 ヤスリは荒い物から細かい物へ段階的に使用すると、どんどん滑らかになります。

こういうスティック状の物は便利ですが、普通の紙やすり(タミヤ/フィニッシングペーパーなど)の400番→600番→1000番と使用するのもオススメです。

 

僕は普段から模型を作るので、取り扱い店によく行きますし、応援の意味でも極力模型関連メーカーの商品を使うようにしていますが、「このキットだけ作りたい」といった方はコスト優先で道具を選んで頂いて大丈夫だと思います。

「これじゃなきゃ出来ない」って事はあまり無いです。ただ専門用具は使いやすい物も多いです。

 

他のパーツも同様に面を整えて下さい。

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色々書いていますが、カッターだけでさっと均すだけでもTPは結構作れます。

 

・磁石の扱いと組み立て

このキットにはネオジム磁石という強力な磁石が付属しています。

これは可動部の緩み対策と、他カラーとのパーツ交換が簡単に出来る様にしたかったからです。 

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その為、説明図が少し複雑に感じられるかもしれません。

磁石を使わずに接着して組み上げる事も可能ですので、お好みで選択して下さい。

 

磁石にはN極S極があります。小さい頃習いましたね。懐かしい!

向きを間違うとパーツが反発してくっつかなくなるので、そこだけ注意して下さい。

 

間違えないように、まず片面にマジック等で色を付けておくのも良いです。

(注・画像では全面塗っていますが、接着剤で溶け出すので、ちょんと印付けるくらいが良いです)

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予め凹みに瞬間接着剤をほんの少し付けて磁石をはめ込むか、磁石をはめ込んだ後、隙間に接着剤を流し込んで下さい。

はみ出した接着剤はさっと綿棒などで拭き取って下さい。

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 くれぐれもNS極の向きに注意してね!

磁石の取り付け時は、ナイフや細い金属棒に磁石を付けてパーツに組むと良いです。

太い金属やピンセットを使うと磁力のせいで剥がれづらくて難しくなります。


レジンパーツは量産時に少し収縮するので、磁石を取り付ける穴が少し浅くなっている部分があるかもしれません。

予め3mmのピンバイス(ドリル)で少し穴を深くして頂くと安全ですが、はみ出した場合はヤスリで磁石を削る事も可能です。

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材質的にプラモデル程精度が出せないので、個体差出てしまう所です。

すみません。

 

こんな感じで向きに注意して(しつこいですが!)磁石を組み込んで下さい。

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口元に付く白いパーツには表裏があります。

固定には凹みに瞬間接着剤や木工用ボンド等をほんの少量付け、パーツをはめ込んで頂ければ安心です(接着剤無しでもそれなりには保持出来ると思います)。

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 上画像の白いパーツが付いている棒状の部分は、胴体の接合に使用します。

 

下画像の様に差し込み、適当な長さにカットして組み合わせて下さい。

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・その他 ポイント

レジンキットは業者さんで量産されていますが、手作業ですのでどうしても個体差が出てしまいます。

 

少しパーツが曲がっている事がありますが、熱いお湯に漬けて頂くと簡単に修正出来ますので、お手数ですがよろしくお願いします。

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そしてレジンキットにはどうしても「気泡」が入ってしまう事があります。

検品時に気泡が多い物は除外していますが「ゼロ」にする事は難しいです。

 

ここでは大きめの気泡が入ったパーツの修正方法を紹介します。

塗装をする場合はパテ等、使いやすいマテリアルを使用頂ければ大丈夫ですが、カラーレジンを活かして作る際には、パーツに付いている不要な「ゲート」部分を利用して下さい。

画像の様な手順で修正をお願いします。

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完全に修正部分が分からなくするのは難しいですが、同じ色なので目立ち難くなると思います。

 

 あとは各パーツをバチンバチンと磁石でくっつけながら組み上げればOK!

 

・細部の塗装

メカトロTPはそのまま組むだけでカラフルな仕上がりになりますが、目と口部分や、体の長方形モールドを塗ることで更にかわいくなります。

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マッキーなどの極細ペンで描くのも良いと思いますが、僕はつや消しが好きなのでポスカをよく使っています。

上画像のTP本体にある長方形部分、黄色と水色はボスカの極細で直接。

目はポスカ極細の黒で。

 

極細と言ってもペン先は結構太いので、目などは絶対にはみ出します。

僕はペンのまま大胆に塗り、はみ出しを拭き取ったり削り取っています。

拭き取りにはアルコール(模型店にあるタミヤアクリル溶剤が少量で買いやすいです)を綿棒や筆先につけて使います。

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(水を含ませた綿棒でも落とせなくは無いです。台所洗剤を水で薄めて使うと更に落ちやすくなると思いますが、アクリル溶剤ほどは落ちない印象です)

 

量産時にレジン表面が細かな梨地になっている事が多いのですが、そういった所にはインクが染み込んで綺麗に拭き取れない場合があります。

そんな時はパーツの仕上げに使ったヤスリを使って磨いて下さい。

口元などピンポイントな箇所はカッターの刃で削り取ると良いでしょう。

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といった感じで完成です!

メカトロメイトとのサイズ比はこんな感じ。

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TPは頭部と足の付根、センターのタイヤが可動します。

3輪走行モードから、足を前後接合しての2足歩行モードに変形(?)します。

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頭の角度を変える事で口の見え方が変わる簡単なギミックですが、表情が生まれます。

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僕のオリジナルロボット5体目。

メカトロメイトに続き、シンプルながらまた違ったかわいいロボが出来ました。

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通販、ワンフェスでの販売などしばらく続けるつもりですので、よろしくお願いします。

最新情報は https://twitter.com/kobax27 こちらをチェックして下さい。

 

モデリズム/小林和史 Moderhythm / Kazushi Kobayashi

2019/11/19 記

 

メカトロウィーゴがアニメになりました。

2019年3月9日。

池袋HUMAXシアターにて

あにめたまご2019」上映会がありました。

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若手アニメーターの成長支援という目的で、毎年4つのプロダクションがオリジナルアニメーションを製作する企画。

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この中の一本を、メカトロウィーゴを題材にして「進撃の巨人」「甲鉄城のカバネリ」などの作品でお馴染みのWIT STUDIOに製作して頂いたのが

 

「Hello WeGo!」(ハローウィーゴ)です。

 

 

 上映日より前に試写会のお誘いも頂いたのですが、どうせならお客さん(事前公募抽選に当選された方々)と一緒に最初の一回目を見たいと、この日まで完成版を見ないでいました。

 

到着した会場はとても広かったです。

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  • そして、見た。

上映直前。

 流石にちょっと緊張はしてきましたが(登壇など何も無いのに)、脚本は早い段階で読んでいたし、アフレコにも立ち会わせて頂いたので(この時点では音楽や効果音はありませんでしたが、絵は出来上がっていました)、感動は勿論するだろうけど、そのレベルを何となく自分の中で想像をしていました。

 

上映開始。

 

5秒で目頭が熱くなりました。

 

あれ、、ウィーゴ歩いてるだけなんだけど涙が、、。

 

泣いてる。ずっと泣いてるぞ俺、、。

 

左から右から涙が止まりません!

 

ハローウィーゴ上映終了後、次の作品の制作スタッフが壇上で話をしているのに、まだ涙が止まりません。終わってから15分くらい涙拭いてたと思います。

 

 

「え?そんなに泣かせる話なの??」

いや、そういう訳じゃ無いと思うんです(いや、良い話ですけど!)。

だから自分でもびっくりしたんですよね。

 

【絵を見る→脳が話を理解する→感情が動く】

 

が通常の過程だとすると

 

【絵を見る→感情が動く】

 

と、そこで何が描かれているかを理解するプロセスを飛び越えて、感情が先に動かされ、ただただ涙が溢れてきたという。体が震えるとかジーンとするとかより先なんです、涙が。

 

こういう体験は今までの人生で初めての事でした。

自分が作ったロボットが、多くの人の力でアニメーションになった。

それは想像を遥かに超えた感動を僕に与えてくれました。

 

(株)千値練から完成品トイとして発売された時。

(株)ハセガワからプラモデルが発売された時。

どちらも勿論とても嬉しかったです。

語弊があるかもしれませんが、「アニメ化が最大の目標」だった訳では無く、玩具化もアニメ化も夢の様に考えていた遠い希望でした。

なのに、今回の感情の動かされ方は何なのか。

 

そこに「アニメーション」という媒体の力を感じました。

 

一枚の絵だけでも感情は動かされます。立体も同様です。

でもそれが動く。音を出す。人物が会話し、そこにドラマが生まれる。

子供の頃から毎日の様に触れていたこの文化の構造を、あまり考えた事がありませんでした。今まで仕事としても何本か関わってきたのに。

自分が生み出したメカトロウィーゴを映像にして頂いた事で、ようやく、鈍感にもほどがあるのですが、

「アニメーションは、とてつもない力を持った結合体」

なのだと今更ながら強烈に気づいたのでした。遅い!

  

こんな事書いてしまったら、これから見る方の期待値が爆上がってしまいそうですが、どうかゆるやかーにご覧下さい。田舎町の平和なお話です。

ロボット歩いてるだけで泣くなんて僕だけです。

いやでもなー、それだけの描写の中にも優しさが溢れているんだよなー。

ガレージキット発売時から長年僕の活動を支えてきてくれた方々は、ひょっとしたら同じように感じてくれるかもしれません笑。

 

  • 今回のアニメ製作

僕は企画初期段階にウィーゴの説明や資料提供、シナリオ決定までの打ち合わせに同席させて頂いたのみです。

製作途中で一度「若手アニメーター育成」という「あにめたまご」の主役でもあるスタッフの皆さんを紹介して頂き、食事をご一緒させて頂いたのですが、アニメーターの中に男性はお一人で他は皆女性という!

 

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プロデューサーの岡田麻衣子さん、キャラクターデザイン&作画監督柴田由香さん、他のスタッフさん、とにかく女性が多い。

そういった事も影響してか、とても明るく楽しげな現場に見えました。

(勿論、実作業では大変な場面もあったのではと想像しますが)

上映会や打ち上げ時の様子を見ていても、ほんと朗らかな方が多く、遠目で見てるだけでも笑顔になりました。

そういったスタッフの皆さんのお陰で、暖かい作品が出来上がった様に思います。それが本当に嬉しい。

 

今回アフレコにも立ち会わせて頂きました。

キャストはこちら。

 

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豪華です!!

 

考えてみれば当たり前なのですが、誰かがセリフを言っている時に声や物音を立ててはいけないでしょうし、何より皆さん真剣勝負ですから、収録時は終始ピリッとした空気を感じました。

そしてメインキャラクター、サブキャラクター、セリフの長短に関係なく、皆さんの演技一つ一つに感動させられました。プロってやっぱり凄いです。

 

収録後は空気も柔らかくなり、最後に集合写真を撮って頂きました。

記念写真をWITさんがツイッターでUPされています。嬉しい!

 

 

  • スタッフの方々に感謝

上映後にあにめたまご関係者打ち上げにも参加させて頂きました。

終了間際に頂いた物は、、

 

アフレコ時に監督を初めとした主要キャスト皆さんのサイン入り台本!

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中には記念写真が、、!!

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泣きますわ。。

 

この記事を書いてる途中で、益山亮司監督から写真が届きました。

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2016年3月30日の写真とのこと(自分若い、、!!)

 

この日初めて益山さんとお会いしました。

机の上を見て頂ければ少し想像が付くと思いますが、事前にメールでやり取りをしていたとは言え、初回からびっくりする程具体的なストーリー提案を頂いたと記憶しています。

(既に柴田由香さんによるキャラ案までありました)

僕が説明する前からウィーゴに関して色々調べて頂いていて、最初から信頼感がとても強かったです。

益山さんの熱意が無ければウィーゴのアニメ化は実現出来なかったと言い切れます。

 

そして色々な経緯を経て、最終的に製作を決断して頂いたのがWIT STUDIOさん。

先に書いた様に、素晴らしい方々に製作して頂きました。

 

脚本の益山貴司(劇団子供鉅人)さんとの打ち合わせは、益山監督、キャラデザの柴田さん、プロデューサーの岡田さん、WIT代表の和田丈嗣さんを交えて何度も何度も行われました。濃密な体験でした。

 

全員を個別にご紹介出来ず心苦しいのですが、携わって頂いた全ての方々に心の底から感謝しています。

本当に皆さんに作って頂けて良かった。

有難うございました!!

 

私信みたいな内容は直接やればとも思いましたが、どうしてもここに記しておきたかったのです。

 

  • 今後のハローウィーゴ

早く多くの方に見て頂きたいのですが、今のところANIMAXでの放送が確定(ほぼ)という事以外決まっていません。例年「あにめたまご」作品は、それ以外に地上波でも放送事例があるので、今年も何とか実現して頂きたいのですが。あにめたまごの運営さんに期待したいところです。

 

他には、WIT STUDIOさんのイベントでの上映が期待出来るかもしれません。

いずれも「すぐ!」という感じではありませんが、どうか気長にお待ちいただければと思います。イベント上映の機会があればグッズなども用意したいです。

 

益山亮司監督と、WIT STUDIOのプロデューサー岡田麻衣子さんへのインタビュー記事がこちらに掲載されています。

animeanime.jp

今後の展開(希望)に関しても少し書かれています!実現しますように!

 

次なる目標達成の為にも、皆さん、まだまだメカトロウィーゴの応援よろしくお願いいたします! 

 

モデリズム / 小林和史 Moderhythm / Kazushi Kobayashi